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クリア後すぐくらいに、書いたやつ。
おっさんの口調がわからない。
時間をおいた文章なら冷静な目でみれるかな、と思ったら駄文すぎました…

結構ネタバレ。

****


10年前、大切な仲間たちを失ったあの日…――

俺は死んだ。

全く後悔がなかったといえば嘘になるが、あの渦中で散れるなら本望だった。
命を終えたその瞬間、これでもう何も失わずにすむ、とさえ思った。

そうして安楽の死を得たはずだった俺は、次に気付いた時、偽物の命を与えられていた。

――ああ、なんてことをしてくれたんだ…
俺はあのまま死んでいたかったのに…――

そんな恨み言でいっぱいだった。
だから偽物は偽物らしく、死人は死人らしく、ただの人形になりさがった。
人形は感情なんてない。
人形は意思だってない。
持てないし、持つ必要もない。
ただ、操られてればいいのだ。

その役割を終えるまで…偽りの生を演じれば…―──




──……のはずだったのに。
狂わされてしまった。
一回り以上年下の、黒き正義に。
死人にはひどく眩しい存在に。

人形のくせに、死から呼び起こした主に反旗を翻す意志をもたらしてくれたのは、紛れもなく彼で。

他人のことばかりかまけて、救って…本当はすぐにでも壊れてしまいそうに脆い心を内包しているくせに…。
強く、真っ直ぐであろうと懸命で。

そんな彼の傍にいると、時々忘れてしまうのだ。
自分が死人だということを。
そして錯覚してしまうのだ。
命を持っているかのように。


もう、後悔なんて抱く資格は愚か、
生になんてしがみつく資格はないはずなのに…



「────ねぇ、リタっち。ちょいと相談があるんだけど」


そう思っていたはずなのに…まだ偽物の心臓を動かし続けようとしている。
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