実家の行きと帰りの新幹線の中での暇でぽちぽちと…
ユーリのこと考えてないと死んじゃうんです…私…。
ED後。
ちっともレイユリになってない駄文。
おっさんの心臓魔導器ってどうなのよって思って…
ネタバレ・捏造全開です。
…ただ魔がさして書いてしまった…のにタイムアウト。
続き書く気はありません。
フレユリのつもりだったのに一向にいちゃついてくれませんでした。
窓からやってくるユーリサンタを妄想しただけです…。
*****
「メリークリスマス!」
その掛け声と共に、パァンッと大きな音を放ち、紙吹雪を舞わせるクラッカー。
「……っ!」
「ははは!びっくりしたか?」
そう言って、ぱちっとウインクをする幼なじみ。
いつも通りに、
突然に、
唐突に、
何の前触れもなく気まぐれに現れる。
しかも窓から。
神出鬼没な彼の訪問は、慣れているとはいえ、やはり少しは驚く。
ただでさえ、そうであるのに、今日はクラッカーのおまけつきだ。
びっくりしない道理がない。
「…ユーリ…。」
悪戯が成功してご満悦な幼なじみを半目で見る。
「何だよ、ノリ悪ィなぁ。せっかくサンタが来てやったってのに。」
「サンタって…。寝てる子も起きるような轟音を放ちながらよく言うよ。」
こんなサンタ、迷惑極まりない。
「いいんだよ。俺はこんな夜更けでもまだ寝てない悪いコ限定のサンタなんだから。」
自称サンタは、にっとシニカルに笑う。
その姿は確かに、トナカイに乗った優しいおじいさんとはかけ離れすぎていた。
というか、似ているところを探すことが難しい。
「悪いコねぇ…」
君のことじゃないか。
と言いたかった。
「そ。良かったなぁ、フレン。悪いコで。そのお陰で、きてくれたのがメタボなじいさんじゃなくて、親愛なる幼なじみ様なんだから。」
「……」
メタボって…。
「…ねぇ、ユーリ。サンタならプレゼント、持ってきてくれたんだよね…?」
サンタ云々はともかく、ユーリが来てくれたのは素直に嬉しい。
ちなみに僕は、ちゃんとユーリへのプレゼントを用意してたりする。
小さな頃は、お互い、プレゼント交換をしていたからその名残だ。毎年の習慣化してしまっていた。
ここ何年かは、僕だけの一方通行になってしまっていたが。
「あぁ、ケーキ作ってきたんだ!一緒に食おうぜ!」
満面の笑みで紙箱を取り出した。
プレゼントと銘打つつもりらしいが、それはほぼユーリの胃袋に入る。
確実に。
彼は、結構な甘党なのだ。
…まぁ、ユーリの幸せそうにケーキを頬張る姿を見れるだけで、ケーキ以上の価値はあるのだが。
「…ああ、ありがとう。」
箱を開ければ、ユーリの大好きな生クリームたっぷりのイチゴのショートケーキ。
…ほら、君が平らげる気満々じゃないか。
「よくここまで形を崩さずに持ってこれたね。」
「サンタさんには空飛ぶソリがあるんだよ。」
「ソリね…」
そう言われて、ラピードの犬ゾリを想像してしまう。それに乗り空をかけるユーリ。……ちょっと、シュールだ。
「おいこら、何想像してやがる。」
「別に…。トナカイをこき使ってなきゃいいなぁって。」
どうやら顔に出ていたらしい。
ユーリと違って、僕はポーカーフェイスが得意じゃない。